陶器瓦屋根のリノベーション事例集


陶器瓦は、破損や飛散した瓦を差し替えたり、葺き直しすることで長期にわたる使用の継続が期待できます。

小範囲での改修も比較的容易にでき、メンテナンス性にも優れています。

また、陶器瓦は色褪せることがないため塗装の必要がありません。

陶器瓦の耐用年数は60年以上と、全ての屋根材の中で最長です。

台風や地震、台風などの自然災害時に瓦の破損やズレなどが生じる場合がありますので、定期的な状態確認を行い、メンテナンス計画を立てることも大切です。

下記にリノベーション工事の事例をまとめてみましたので、ご参照ください。

大棟・隅棟 解体・再施工(ガイドライン工法にて)


1.棟の取り直し工事(解体し、既存瓦を再利用する)を

  行う前の様子です。

3.等間隔に鉄製の杭を棟下地(棟木)に打ち込み、それへ被覆

  鉄筋を緊結している様子です。(耐震工法)

5.棟の一番上の冠瓦も被覆鉄筋に緊結してある緊結材で

  縛り付けている様子です。(耐震工法)

2.棟の瓦を解体し、棟下の平瓦の位置調整と緊結工事を

  行っている様子です。 

4.被覆鉄筋に棟の瓦を全て緊結している様子です。

  (耐震工法)

6.棟の取り直し工事が完了した様子です。

  地震や台風にも強い棟ができました。 


化粧棟 解体・再施工(ガイドライン工法にて)


1.棟の取り直し工事(解体し、既存瓦を再利用する)を

  行う前の様子です。

3.等間隔に雪止瓦を設置し、それへ棟瓦を緊結する為の

  銅線を雪止瓦に緊結している様子です。(耐震工法)

5.棟の一番上の冠瓦も被覆鉄筋に緊結してある緊結材で

  縛る前段階の様子です。(耐震工法)

2.棟の瓦を解体し、棟下の平瓦の位置調整を行っている

  様子です。 

4.被覆鉄筋に棟の瓦を全て緊結している様子です。

  (耐震工法)

6.棟の取り直し工事が完了した様子です。

  地震や台風にも強い棟ができました。 


棟 取り換え工事


1.シリコンコーキング等の緊結により瓦の水の出口を塞ぎ、雨漏れを

  引き起こしていた状態です。こちらは強力に張り付いたシリコン

  コーキングを完全に除去できないため、違う種類の棟瓦に取り

  替える事例です。

3.棟瓦したの平瓦を解体し、棟瓦を納めるための下準備を

  している様子です。等間隔に耐震金具を設置していきます。

5.南蛮漆喰を用いて棟瓦土台をつくり、その上に棟瓦を

  馴染ませながら被せていく様子です。

2.既存棟瓦を撤去した様子です。シリコンコーキングが協力に張り

  付いている瓦は廃棄し、新規瓦と差し替えとします。

 

 

4.耐震金具に棟金具を取り付ける為の木下地を留めつけている

  様子です。

6.最後は棟瓦と棟中に仕込んだ木下地をステンレスビスで

  緊結し、工事完了となります。


谷板金 カバー工法


1.既存谷板金上に新規谷板金を被せる工事をする前の様子です。

  谷板金に穴が開き雨漏れし、雀の出入りが頻繁にありました。

3.被せた新規谷板金との電蝕を防ぐため、既存谷板金の上に

  ルーフィングを敷き直接接触しない措置をしている様子です。

5.谷板金の上に加工した瓦を戻す際、南蛮漆喰にて雀侵入防止

  措置を施している様子です。

2.谷板金まわりの瓦を解体し、既存谷板金の全体が見える

  状態にします。

4.ルーフィングの上に新規谷板金を被せた様子です。

 

6.谷板金カバー工事が完了した様子です。

  これで雨漏れと雀に巣を作られる心配がなくなりました。 


谷板金 銅板専用皮膜剤塗布


1.銅製の谷板金が瓦の上を流れる酸性雨の影響で、

  腐食してしまっている様子です。

3.銅専用皮膜剤を塗布している途中の様子です。

  左上が塗膜を塗装した状態です。

2.銅は熱による伸縮率が大変高い金属です。銅に皮膜を作るに

  は、その伸縮に対応できる専用の皮膜剤が必須となります。

4.銅専用皮膜剤の塗布が完了した様子です。

  工事自体は一日かからないことが大半です。


雪止金具 後付け


1.隣家に雪を落としたくないということで、後付け用の雪止め

  金具を取り付けることになった屋根です。

3.専用の雪止め金具が瓦にフィットする様にくわえこみ、

  商品一体になっているボルトを締めて緊結します。

2.瓦に種類に応じた雪止め金具を取り付けます。

  こちらは後付け専用のものなので、瓦を剥がさず施工が可能。

4.雪止め金具の取り付けが完了した様子です。

  これで隣家へ落雪を軽減できます。


軒面戸 修理


1.軒面戸漆喰が剥離、脱落している様子です。

  

3.次に、プラスチック製の軒面戸を取り付けていきます。

  取り付け方法はビスや釘で緊結します。

2.軒樋の付け替え工事と並行し、軒漆喰修理を致します。

  まず、既存軒漆喰を撤去します。

4.軒面戸を取り付け終えたら、軒樋を復旧します。

  これで工事は完了です。


ルーフィング増し張り工事(ガイドラン工法にて)


1.平瓦部分からの雨漏れが発覚した様子です。

  平瓦を部分的に解体出来たことでその判断ができました。

3.既存平瓦を解体した様子です。

  この後、既存瓦桟木を撤去する流れとなります。

5.新規瓦桟木を施工した様子です。

 

7.既存瓦を全て葺き直し、工事が完了した様子です。

2.平瓦を解体する場合、場所によっては棟瓦の解体が必要になる

  場合があります。

4.既存瓦桟木撤去後、既存ルーフィングを剥がさずに、その上か

  ら新規ルーフングを増し張りした様子です。

6.既存平瓦を葺き直している様子です。

  すべての瓦をスレンレス釘で緊結しながらの復旧となります。