板金屋根のリノベーション事例集


トタン葺き屋根は比較的安価な費用で施工出来る反面、耐用年数が短く、10年から15年でリフォーム工事を要することがあります。

また、銅板葺き屋根は酸性雨の影響により、陶器瓦と組み合わせて施工した場合に腐食作用が不具合がおきています。

金属系屋根材の致命的な問題は錆による穴あきです。放置しておくと穴は拡大し雨漏り被害が拡大することがあります。

錆止めを用いた塗り替えなどのメンテナンスも有効ですが、トタンは元の素地が錆びやすい素材であるため、維持費用を考えると他の軽量屋根材に葺き替えることをお勧めします。

現在、板金葺きで使用されるガルバリウム鋼板は25年から30年の耐久性が認められています。

トタン瓦棒屋根のリフォーム方法は「葺き替え」もしくは「重ね葺き」があります。

瓦棒葺き板金屋根 部分補修工事


1.台風の影響で瓦棒葺き屋根の一部が剥がされてしました。

  剥がされた屋根材が周囲に飛散してしました。

3.瓦棒(部位名)が捲れてしまっている状態です。

  下地の心木(木下地)が露わになってしまっていました。

5.飛散し不足していた屋根材は新規作成し、補填しました。

  色が違って見える箇所がその部分。

7.周辺の既存棟包み板金を解体し、傷んでいた部分の木下地を

  撤去し、新規下地を施工した様子です。

2.葺き板(屋根材本体)と共に、下葺き材(ルーフィング)まで

  飛散している状況でした。

4.新規ルーフィングを施工後、捲られていた葺き板を納め直し、

  腐食した心木を新規に交換した様子です。

6.こちらは場所が変わって棟部分の棟包み板金が飛散して

  しまっている様子です。木下地がかなり傷んでいます。

8.新規作成した棟包み板金を施工し、工事は完了です。


本掛一文字葺き 部分補修工事


1.本掛一文字葺き(銅製)と瓦の取り合い部の様子です。

  取合い箇所において銅板に腐食による穴あきがありました。

3.既存屋根材の幅に合わせて作成したステンレス鋼板を、既存屋根材

  の上に被せている様子です。

5.解体した瓦を位置調整しながら復旧している様子となります。

  ステンレス製の緊結材で瓦を固定していきます。

2.取り合い部分の瓦を解体した様子です。

  銅板に腐食し、穴が空いている状態が確認できます。

4.銅腐食の進行が進んでいる部分のみ、ステンレス鋼板を被せた様子

  となります。

6.瓦の復旧が終わり、すべての工事が完了した様子です。

  これで銅板の腐食を防ぐことができます。


本掛一文字葺き 交換工事


1.本掛一文字葺き(銅製)と瓦の取り合い部の様子です。

  取合い箇所において銅板に腐食による穴あきがありました。

3.今回はガルバリウム鋼板の横葺き材を本掛一文字葺きと見立てて

  施工しています。

2.既存銅板を撤去し、新規下葺き材(改質アスファルトルーフィング)を

  増し葺きした様子です。

4.葺き替え工事が完了した様子です。

  これで板金への穴あきは解消されました。