宇都宮市のお客様より、雨漏れが起きているので屋根を見て欲しいとのご相談を受け、早速現地にお伺いしてきました。
屋根全体の点検を行うと、どうやら隅棟の部分から雨漏れを起こしていたようです。
瓦そのものに大きな破損は見られませんが、経年劣化により漆喰が崩れて熨斗瓦がズレてしまっています。
この崩れた漆喰の隙間から雨水が侵入していたんですね。
このままにしておくと雨漏れが屋根全体に広がる可能性もあります。
雨漏れを止めるため、隅棟の積直し工事を行っていきます
隅棟とは、屋根の頂上の大棟から軒先に向かって伸びている部分を指します。
まず、この隅棟の冠瓦と熨斗瓦を一度取り外します。
積直し工事なので、取り外した瓦は再利用します。
隙間から埃や小さなゴミが入り込んでいたので軽くお掃除をして綺麗に。
棟を積み直すために、まず南蛮漆喰で棟の土台を作ります。
南蛮漆喰は瓦屋根には欠かせない材料で、瓦同士の隙間を埋めるほか、接着剤の代わりにもなってくれます。
土台ができあがったら、熨斗瓦を積みます。
そして、中心部分に等間隔に耐震杭を打ち込み、銅線でしっかりと緊結していきます。
最後に冠瓦を被せて同じく銅線で緊結して、作業は完了です。
この工法は耐震工法と呼ばれ、地震に強い棟になります。
これで雨漏りすることはなくなるでしょう。
とはいえ、5年、10年、20年…と時が経つごとに少しずつ瓦や漆喰などが劣化していくことは避けられません。
より長く、綺麗な屋根を保つためにも定期的なメンテナンスが重要になってきます。
特に異常はないと思っていたのに、実は雨水が隙間から入り込んでいて、野地が傷み始めていた…なんてこともあるんです。
「やねうち」では調査・見積作成を無料で行っています。
何か気になることがありましたら、ぜひお気軽にご連絡下さい♪