下野市にて和風建築のお宅の増改築により、新規の和瓦屋根施工のご依頼をを頂きました。
既存屋根の仕様に倣って施工する運びとなります。
今ではなかなかお目にかかれない一文字軒瓦が施工されているようです。
こちらの施工には通常の軒瓦と違い、技術を有する仕様となります。
立派な化粧垂木の上に、化粧野地が施工されました。
この美しい野地上にこれから和瓦を葺いていきます。
いよいよ、一文字軒瓦を施工していきます。
水糸を張って、一文字軒瓦の下端を揃えながら高さ調整と両隣の瓦同士の擦り合わせを同時に行いながらの作業となります。
今ではこの作業が出来る瓦職人も少なくなってきているかもしれません。
こういった工事を請け負う度に、技術の継承が危ぶまれ、日本の伝統建築が廃れてしまわないかとひとり悲愴感に浸ってしまいます。
一文字軒瓦も無事施工が終わり、地瓦を葺き、壁廻りの雨返し等の工事も完了した様子です。
和瓦の甍の波が美しいですね。
やはり和瓦の美しさは日本人の心をくすぐります。
実は、弊社では樋工事もしています。
こちら、既存の樋と同じ仕様の銅製半月樋となります。
銅板でできているので、新品はこんなにピカピカで既存の樋と別物の様に見えますが、いずれ廻りの樋と同色に落ち着いてくるでしょう。
屋根のことなら弊社やねうちへなんでもお問い合わせください!!
縦平板金を納め終わったら、既存の和瓦を納めなおしていきます。
縦平の「タテハゼ」の部分が軒先の瓦と干渉するので、そこを加工しながら納めていくことになります。
最後に軒先の瓦を納め直したら屋根の工事は完了となります。
追加で軒樋の設置工事もご依頼頂いたので、そちらもご案内します。
半丸タイプの軒樋に丸タイプの竪樋を設置。
これですべての工事が完了しました。