まだ瓦の脱落はないのですが、屋根各部の箇所がズレている様に見えるというご連絡がありました。
早速、塩谷町のお客様宅にお伺いしました。
とても立派な入母屋の屋根になります。
残念ながら、弊社で施工させて頂いたお宅ではございませんでした。
築30年以上経つお家とういことで、屋根に異常がないか全体的に点検することにします。
するとこの様に棟と呼ばれる箇所の瓦がほとんどズレ動いている状態であることが判明しました。
本来ここまで大きく棟の瓦がズレている場合、棟を解体し、補強しながら積み直すのですが、お客様のご要望でとにかく費用を掛けずに済ませたいとありました。
根本的な解決にはならないことをご承諾頂き、ひとまず応急処置的な工事をする事になりました。
まず、ズレている瓦を定位置に戻し、シリコンボンドにて瓦同士を固定していきます。
この際、気を付けなくてはいけないことがあります。
それは瓦の排水する部分をシリコンボンドで完全に塞がないことです。
こちらはのし瓦が飛び出してしまっている状態でした。
瓦を戻し、シリコンボンドにて緊結していきます。
こなんとこちらの大棟は14段積みとなります。
ここまで高く積んである棟はなかなか目にかかれません。
こちらも他と同じようにシリコンボンドにて緊結していきます。
棟同士の接合部の傷んだモルタルは撤去し、新規モルタルを施工します。
よくゴミが溜まってしまい、雨水が溢れ出してしまっている樋の修繕もご依頼頂きました。
何度掃除してもすぐにゴミが溜まってしまうので、この際交換して欲しいとのことでした。
既存の集水器と竪樋を撤去し、塩ビ製の新規集水器と竪樋に交換した様子です。
以上で全ての工事が完了しました。