下屋の漆喰が剥がれてしまっているとのご相談があり、下野市のお客様のお宅へお伺い致しました。
屋根調査にお伺いしたときの写真です。
下屋の雨押さえ漆喰が崩れて屋根から滑り落ちそうになっています。
瓦の耐用年数は長いもので50年~60年程になりますが、実は漆喰は瓦より寿命が短く、20年~30年程で劣化してきてしまいます。
そうして劣化が進むと写真のように崩れてきたり、剥がれてきてしまうのです。
このままでは雨漏りの原因になる可能性があるので、早急に漆喰の修理工事を行うことになりました。
まず、既存の漆喰を取り除きます。
落脱の可能性がある部分も新しいものに替えます。
ちなみに、漆喰の主な材料は消石灰です。
そこに砂やセメントなど雨風対策用の材料を入れて混ぜ合わせると南蛮漆喰となります。
新しい漆喰を施工しました。
瓦が割れてしまっている部分があったので、瓦の差し替え工事も併せて行いました。
今回は黒色の漆喰を使用しましたが、白色のものもあります。
漆喰は防水材や、瓦同士の隙間を埋める役割を果たしていて、壁部分だけでなく軒先や棟、袖部分と呼ばれる箇所にも使用されます。
崩れた漆喰を放置しておくと雨漏れの原因になる他、漆喰が雨樋に詰まって水が流れなくなってしまうこともありますので、瓦と同じように漆喰も定期的なメンテナンスをお勧めします。