さくら市で長年近接する林からの倒木で屋根が傷み、修理費用がかさんでお困りのお客様から修理のご依頼を頂きました。
成長しすぎた防風林が強風時に瓦屋根を強か打ち付ける時もあり、それによっても屋根が破損するようです。
今回は枝に打たれて壊れた屋根の部分修理をしてまいります。
今回の部分修理箇所の隅棟を解体していきます。
この際、長年積もった落ち葉や腐葉土も掃除していきます。
棟を解体し終えたら、棟の下にある勝手瓦(平瓦を野地形状なりに切断加工した瓦)を解体していきます。
既存の屋根土(副資材)を撤去し、新規南蛮漆喰(副資材)を使用しながら勝手瓦の位置と高さを調整していきます。
勝手瓦を葺き直し終えたら、棟を積み直していきます。
等間隔に耐震杭を棟木に打ち込み、そこへ被覆鉄筋を緊結します。
さらにそれへ熨斗瓦と5寸紐丸瓦を全て銅線で緊結していきます。
これが耐震・耐風工法による棟の積み直し工事です。
この工法で施工した棟は加速度が掛からない1G状況下で、360°回転させても崩れない様になり、大きな地震や台風に耐える仕様となります。
最後に屋根に届きそうな防風林の枝を切断し、すべての工事が完了した様子です。
意外と落ち葉が原因で、屋根から雨漏れすることもありますので、皆様もお気を付けください。