瓦屋根のお家で築20年くらい経った銅板本谷板金は程度の差こそあれ、腐食して材厚が薄くなります。
酸性雨が瓦の上を流れた水が銅に触れた際、化学変化を起こして銅板を腐食させるようです。
この腐食がさらに進むと、最終的には穴があきます。
そうなると当然ですが、雨漏れの原因となってきます。
しかしご安心ください。
銅板腐食の進行を遅らせる専用皮膜剤があります。
銅板メーカーの技術を結集させた商品です。
銅は金属の中でも熱による伸縮率が多い分類になります。
銅は夏季と冬季で、温度差は90~100℃となります。
この温度差で熱膨張を計算すると100x1.7=170mmとなり、すなわち100mの谷板金を1枚で施工した場合、170mmの伸縮が発生することになります。
この大幅な収縮に対応するには上記のような銅専用皮膜剤が必要になるというわけです。
専用皮膜剤を塗布している様子です。
上半分が皮膜剤を塗ったあととなります。
塗る前と比較すると色が濃く変色しているのが分かります。
専用皮膜剤の塗布が完了した様子です。
工事自体は一日もかからないものが多いです。
これでしばらくは銅板の腐食の進行を防ぐことができます。